◆2年算数「かさ」の学習。いろいろな容器に入った水のかさ比べです。昨日までdl(デシリットル)単位を学習し、今日はそれより大きいかさの単位へ進むところでした。
まずは一人一人予想を立てます。自分なりの根拠をもって。デシリットル枡で計量するたびに、熱い視線が手元に注がれています。
ある子は、祈るような姿で見つめています。
計量が終わると、予想が当たった子供たちは大喜び。
次々といろいろな入れ物で計量。容器の幅や高さ、形状等を考えて予想していましたが、結局、高さや幅を見ただけでは、内容量の違いはわからないものです。
子供たちは前へ前へと、身体も心も近づいていきます。
今日は、10dl=1L(リットル)。新しい単位を学びました。1dl枡の10杯分を、1L枡に入れるとちょうど。
「先生、上手。全然こぼさないで入れてて。」
「ぴったりだね。」
最後に、1.5Lのペットボトルに入っていた水を、いつも清掃で使っているバケツに入れてみると。
「これだけ?1.5Lって少ないなあ。」
dl枡では15杯にもなったのに、バケツに入れてみると少なく感じたようです。
学習の最後はふり返り。
「センチと同じにするとdlがmmで、センチが初めて知ったLという単位。dlが10個で1Lと習いました。もう単位に慣れました。」
面白いですね。この子は、長さの単位の仕組みと同じだと気付いたんですね。10個集まると、次の新しい単位に変身する。そう考えついたことを、「慣れた」と表現しています。納得がいったようでした。
また別の子は、「このL(リットル)って、服のサイズにも使うよね。」
なんと鋭い!確かに、Lサイズ。使います。よく気付くものだと感心しました。
子供一人一人の心の中は見えないし、聞こえません。でも、ふり返りを書くことで、自分の考えや思いをまとめることにもなりますし、人に伝えることにもなります。一人の教員が見聞きできることには、自ずと限界があります。やっぱり「ふり返り」は大切です。
こちらの子の机には、教科書とノートとタブレット。
算数の学習なので、ものさしが手元にあります。大事なことは、赤鉛筆で丁寧にものさしを使って線を引いて囲んでいました。タブレットを使っての学習もあり、自分の手を使って書く学習もあり。両方大事な学びの方法です。