◆8時30分から終業式。その10分前から講堂入り口で待っていると・・・・・・。
落ち着いて、廊下を歩いてくる子供たち。

目を見て会釈をしたり、爽やかに挨拶をしたり、考えながら私の前を通過。

到着した子供たちは、距離を取りながら考えて座り、全校生が揃うのを静かに待っていました。これほど落ち着いて入場している姿は、間違いなく今学期最高の姿でした。「この様子を見ただけで成長を感じました」と、子供たちに伝えました。
◆終業式では、代表2名の児童が1学期のふり返りの発表をしました。

2人は、自分が力を伸ばすためにどのような場面で、どう考えて取り組んだか、そしてやってみてどうだったか、今後どうしていきたいかについて、具体的な事実をもとに要点を捉えてまとめていました。
全校生は、真剣に聞き入っていました。
発表後に話を聞くと、とっても緊張したとのこと。ですが、ゆっくり読みあげ、丁寧に伝えることが出来ていたと思います。緊張感は人を成長させます。この発表の機会はいい経験になったと思います。
◆終業式では、次のような話をしました。
「人生100年時代」
私たちは、「自分がどのように生きるか」を自由に考えることができる。
今、戦争が起こっている国の子供たちは、今日死ぬかもしれないという恐怖と緊張感の中で生きている。でも皆さんは違う。戦争のない平和な日本で暮らしてる。だから「自分の生き方を自分で決めることができる」
ただし、「自由」と「わがまま・好き勝手」は違う。「キャリア」とは、「自分の役割を果たしながら」「自分らしい生き方をすること」
夏休みは27日間。約1ヶ月間と聞くと長く感じるが、きっとあっという間。学校には来ないけれども、皆さんのくらしも、学びも、毎日続く。学校にいる時間を、朝8時から午後3時までとすれば、1日7時間。いつも通りに起きて、規則正しい生活を続けることで、毎日7時間、自分で考えて、自由に使える時間をもつことができる。家族の中で自分の役割を果たし、自分のためにもたっぷりと時間を使い、(十分楽しんだな、甲斐があったなあ)と思えるいい夏休みにしてほしい。

「さようなら~~!」

大好きな6年生の姿を見つけた1年生。
「〇〇ちゃ~~ん、さようなら!またね~」

最終日の荷物の量は、人それぞれ。
「暑ーーーい。さようなら!」

「しばしの別れ~~~。また2学期にね。」
暑い中ではありましたが、みんな笑顔で帰っていきました。
2学期の始業式、一段と成長した皆さんと会えることを楽しみにしています。
◆5年生が校長室にやってきました。
「7月に取り組んだ宿泊体験学習のまとめができました。これを昇降口に貼ってもいいですか?」

「何を伝えたいの?」
「自分たちが活動をして成長したところです。」
「写真や文章で、新聞記事のようにまとめました。」
「誰に伝えたいの?」「全校生です。」
「特に誰に読んでほしいとかはあるの?」
「去年経験している6年生には、特に読んでほしいです。」
「あと、来年行くかもしれない4年生にも読んでほしいです。」
1学期終了ギリギリまで粘って、まとめをしたようです。
◆233名の子供たちは大いに成長しました。各学級・学年で発行しているお便りがあります。時々に子供たちの成長の様子が綴られてきました。

2年生以上の最新号のお便りでは、1学期の集大成として、どんな力がついたか、伸びてきているかが記されています。読んでいると、子供たちの成長を改めて実感できます。1年生については1学期は「スタートカリキュラム」での取り組みでしたので、2学期頃には「資質・能力」の観点で、成長についてお伝えできると思います。
ご家庭でお便りを見ながら、お子様から話を聞いていただき、語り合っていただければ幸いです。
本校では、「資質・能力」の観点から子供の育ちを見つめようと取り組んでいます。「学力」とは、単にテストの点数だけでは測ることが出来ないものだからです。『生きる力』の育成が現在の教育の根幹です。
たとえば1学期中、こんな会話がありました。
「ウクライナって、ここだよね。」と、タブレットで世界地図を検索している1年生。「どうして?」と尋ねると、「テレビのニュースで言ってたよ。戦争してるんだよね。」
「沖縄には、戦争や米軍基地の問題がまだ続いていることがわかりました。」と、自分の認識を更新出来た5年生の子供もいました。
一見、自分とは関わりのなさそうなことでも、実は世界のどこかで現実に起きていること、未だ解決していないこと、身近に起きうるかもしれないこと。それらのことに関心を寄せ、自分事として考えてみること。とても重要なことです。それができている今の子供たちはたいしたものだと思います。多分、コロナなどはその象徴です。世界と自分の距離の近さが実感できるからでしょう。
『社会が劇的に変化する時代』『予測困難な時代』と言われています。日本に限らず、世界中の変化のスピードが加速度的であることは、子供たちも日々感じています。
このような状況の中でも、子供たちは「確かめて→考えて→やってみて→ふり返って」を繰り返しながら、たくましく自分のくらしを創ってきた75日間です。
◆4年生が小プールで学習していました。(小プールで?)と思って見ていると、これは理科の学習。「とじこめた空気や水」という内容でした。
空気を閉じ込めたときには、縮んだり、押し返したりという手の感触がありました。空気でっぽうの先に玉を込めて発射すると遠くまで飛び出していくことを体験しています。
今回は水。筒で水を吸い上げて、水鉄砲に。

「空気の時には少しの力でも玉はとんだけど、水は違いました。」
「どう違ったの?」
「最後までしっかりと押さないと、勢いよく飛ばなくて。」
「でも、大きな鉄砲も小さな注射器みたいな鉄砲も、思いっきり押すとすごく勢いよく水が飛び出て、向こうにいる友達まで届きました!」
これも空気の実験の時のように、存分に楽しむことを通して気付きや疑問が生まれることでしょう。
暑い夏ならではの体験です。
◆『おむすびころりん』
1年生の教室からは楽しげな声が聞こえてきました。お面をつけた「おじいさん」と「おばあさん」と「ねずみたち」、そして「おむすび」とナレーションの子供たち。
お面をつけた「おじいさん」は、すっかりおじいさんになりきっています。腰を曲げたり、「ありがとうよ~。」と声色を使ったり。時折、オリジナルの台詞をアドリブで入れてみたり。
お話の最後の方で、みんなで踊っている様子を表現。
「ところでみんなは、盆踊りって知ってる?」と訊かれると、ほとんどの子が「知らな~い。」コロナ禍の中、この3年間は夏祭りも自粛されているからなのでしょうか。それとも時代?担任の動きを見よう見まねで、輪になって盆踊り。とても楽しげでした。
最後は、ネズミさんたちにもらった「こづち」を振ってみると・・・・・・。大判小判がざっくざっく出てきましたとさ。おじいさんとおばあさんは、喜びの舞でめでたしめでたし。

素直に役になりきって、昔話の世界を楽しんでいた子供たちです。
◆もうすぐ夏休みです。毎日、学校にきている時と同じように「規則正しい生活」をすれば、自分で自由に使える時間がたっぷりできることになります。夏期休業中の課題は、共通課題・探究課題・選択課題があります。
ある学級では、この「探究課題」について計画を立てていました。はじめにガイダンス。
次に、自分の興味・関心のあることを列挙していきます。1学期の社会や理科、総合的な学習の時間に学んだこと等も思い出しながら。普段から気になることや好きな動植物なども。
「トカゲのひみつ、は虫類のひみつ・・・・・・。あと何かな?」

「みんないろいろなことを書き込んでるね。」

タブレットに書き込まれている友達のテーマを参考にしたり。
「探究課題」ですから、自分の興味・関心のあるテーマを選ぼうと子供たちは真剣に取り組んでいました。
以前は、夏の研究と言えば大判用紙にまとめる方法が定番でしたが、今は一人一台タブレットがあります。まとめ方にも、工夫が生まれそうです。
◆こちらは図工の学習。前回の学習で糸のこを使って、板を自由自在にカットしました。切り抜いた板の形を見て、立体的に組み合わせていきます。

前回組んでいた作品は、タブレットで撮影していて、その映像をもとに、今日はさらに組み替えたり、バージョンアップをしたり。
絶妙なバランスで、パズル感覚で作品を仕上げていました。
家に持ち帰るときには一つ一つのパーツを外して、再度造り替えるとのこと。そのたびに、形を変えることが出来るのも楽しそうだなと思いました。
◆グラウンドの「のぼり棒」改修工事について
子供たちが大好きなのぼり棒ですが、改修工事となりました。
本日より撤去作業が始まり、あっという間に撤去完了。

作業は、8月10日完了予定です。それまでの期間は、のぼり棒周辺は立ち入り出来ません。気をつけてグラウンドを使用してください。
◆本校には、「みずき会」という組織があります。2000年度からの歴代PTA会長・副会長様と現役のPTA会長・副会長等の皆様が会員となっておられます。ここ2年間は、コロナ禍のため開催できず中止となっていました。今年度は、できる範囲の中で感染対策を講じて実施しようということで、本校を会場に現在の学校の様子をお伝えしたり、情報交換等を行ったりしました。
子供たちの学習の様子は廊下から参観いただき、各教室前の掲示物や絵や工作等を見ていただきました。加えて現在の子供たちの姿や学校経営については、スライドを使ってお伝えしました。
ご挨拶や懇談の中では、お子様が卒業なさって久しく本校とは直接の関わりはなくなったが、地域の一員として子供たちの健やかな育ちのために応援をしたい、という温かく心強いメッセージを頂戴しました。
以前は校内のネット環境が整っておらず、教員と共に休日にインターネットの環境整備をしてくださったこともあったとか。そんなに遠くない昔の話でしたが、現在のGIGAスクール構想に伴う一人一台タブレットの状況を知り、その急速な変化に驚きが隠せないというご様子でした。
またご自身がPTA会員としてご活躍なさったときに、『希望の森』の表示看板を造られたことや120周年創立記念事業について等、実際に携わっていらっしゃったときの想いをお聞きすることができました。
その当時小学生だったという現役の保護者の方は、「当時は子供だったので知らなかったけれども、PTAの方々が、そんな想いであの看板を造っていたことを初めて知った。」と、感想を述べられていました。

脈々と続いてきた本校の歴史を感じたエピソードでした。今も『希望の森』は子供たちの大好きな場所ですし、看板は、本校ホームページを飾っています。
◆社会福祉協議会成生支部様より、児童用図書2冊を頂戴しました。

『りんごって、どんなくだもの?』
『水辺の生き物を飼おう』
ありがとうございました。
◆今日の給食は、「防災献立」でした。
天童市給食センターから提供されたメニューがこちら。

給食センターで実際に備蓄している「救給カレー」。そして、豚汁と切り干し大根とツナのごま酢あえです。
「天災は忘れた頃にやってくる」といわれますが、近年は、様々な自然災害が身近に起こっています。令和2年7月の豪雨・最上川氾濫は、子供たちにとっても記憶に新しい災害です。
先週、避難訓練を実施した際にも、「自分の命は、自分で守る」という話をしました。
今日は、天童市役所の危機管理室の古澤さんとオンラインでつないでの防災学習。クイズ形式で学ぶ機会を頂戴しました。学校を代表して、健康委員会の6年生がやりとりをさせていただきました。
実際に災害が起きたときにどんな行動をとるといいのか、また家でできる災害への備えとはどんなことができるのかなど、〇×で答えながら学ぶことができました。
クイズの後は、質問タイム。
「天童市では、どのようなところに備蓄していますか?」
「各公民館です。~」

「自分の家でできる防災はありますか?」
「まずは家の人と話し合うことです。いざというときに、どこに避難するとかを確認しておくことが大事です。」
今日の「救給カレー」は、給食センターで温めた上で提供してくださったのでとても食べやすく、子供たちも「おいしかったあ」とのこと。

本校でのやりとりは、オンラインで天童市内の学校にも配信されました。

報道関係の方が取材に来校され、健康委員会の子供が、防災献立を食べた感想や防災学習の感想等をインタビューされていました。自分で感じたこと・考えたことをしっかりと受け答えしていました。
「自分の命は、自分で守る」
学びの多い、いい経験になったようです。
◆5年社会科で、「あたたかい土地のくらしー沖縄県-」という学習があります。特色ある気候・風土の地域、そこで暮らす人々のくらしについて学びます。教科書でも調べられますし、図書資料・インターネット資料でも調べられます。加えて本校には、沖縄生まれ・沖縄育ちの職員がいます。これは千載一遇のチャンス。自分たちが調べたことが本当にそうなのか、実際に話を聞いてみることにしました。

「これは、実家の建物です。屋根の上にはタンクがあります。水を貯めておきます。大型の強い台風が来たら、3日間停電することもあります。ろうそくの火を頼りに、うちわで涼むしかありません。」
「え~~~。電気が3日間も使えないなんて・・・・・・。」

「これは、うちの庭のバナナです。3年前に植えたもので、とってもおいしいバナナができたそうです。両親が言っていました。」

「これはゴーヤチャンプル。具材の定番はゴーヤとタマネギ。上に乗っているように見えるのがコンビーフです。」

家の近くの様子。通学路にあるフェンスの向こうには米軍基地があり、そこは異国の地。間違って侵入でもしたら逮捕されるとのこと。

「沖縄の方言に「いちゃりば ちょうでー」とか、「なんくるないさ」という言葉がありますが、この意味は、(一度会えば、みんな兄弟)(努力をしていれば、なんとかなるさ)という意味です。戦争を経験した沖縄の人々は、そういう精神で懸命に生きていることが表れている方言です。」
私は勉強不足を痛感しました。「なんくるないさ」は、南国の開放的な(なんとかなるさ)くらいの明るい意味だと思っていたからです。この言葉の本当の意味や歴史的背景を聞いて、改めて言葉は生きている、言葉は気持ちの表れだと学びました。
気候、自然災害、家の造り、食べ物、言葉、文化、歴史等々、どれひとつとっても山形とはまるで違うことに、子供たちは驚いていました。教科書で調べていたはずの内容ですが、そこに実際に住んでいた人の実感のこもった語りを通して学ぶと、感じた方がまるで違ったようです。
~子供たちのふり返りより~
「私は、沖縄県のことをよく知らず、写真や言葉などから(有名で海もきれいで楽しそうだな)と思っていたけど、実際に〇〇先生から話を聞くと、毎年20回も台風が来たり、戦争があって大変な思いもしていていたり、沖縄県にある一部の土地がアメリカの土地にされてしまい沖縄の中にあるのに、沖縄の人は一歩も入れず、そのお金は全部日本の税金で~~(後略)」と、とても詳しくまとめをしていました。語ってくれた先生の思いも理解できていました。
「沖縄は気温が高いのは調べてわかっていたけれど、小中高校生が一年中半袖なことにびっくりしました。道路標識には必ずローマ字がふってあるなど、山形とは違うなと思いました。」
北国に住む私たちには、容易に想像できない暮らしや歴史・文化等があることに、改めて気付くことができたようです。子供たちも、本物の人から聞くことでより深い学びができました。語った職員も、子供たちが真剣に話を聞き、受け取っている様子がわかり、もっと話したくなったと思ったそうです。
◆6年校外学習「山形市フィールドワーク」
先週の金曜日に、総合的な学習の時間として山形市中心街をフィールドに学んできました。
ねらいは、「1~6年生までに学んだことを活用して活動し、自分たちの学びが社会で生かすことができるのかを確かめるとともに、社会で使える力を身に付ける」ということで取り組みました。めあては、「自分たちで考えて協力して行動する」。
子供たちが選んだ見学先は、文翔館・裁判所・県立博物館・最上義光歴史館・郷土館・霞城公園・産業科学館等。それぞれの班で事前学習したことをもとに、いよいよ実際の場所で「自分の、自分たちの学び」をスタートしました。
ある班は裁判所からスタート。本物の民事裁判を傍聴しました。裁判長・検察官・弁護人、そしてなにより被告人。実際の裁判ですから迫力が違います。その厳正で、緊張感漂う法廷の雰囲気に圧倒された子供たちでした。

あいにくの空模様でしたので、カッパや傘をさしての移動。でも協力しながら進んでいました。

「あれ?ここどこだ?」
実は彼らは、裁判所からここまで、予定していたルートではないところを通ってきていました。ここは冷静に立ち止まって、事前に調べていた地図を見ながら確認中。

近くにあった看板を見つけ、間違いないと判断して南進。無事に目的地に到着。
「ありました!」思わずVサイン。
こちらの班は、県立博物館を見学中。

実物を目の前にして、圧倒され思わずタブレットで写真撮影。

「これが人間の大きさということは、このクジラは人の7倍もあるんだ!おっきいなあ。」
「このヤマガタダイカイギュウは、小学生が発見したんだって!ぼくも化石掘ってみたいなあ。」
ガイドさんに案内していただいたおかげで、展示中の内容をより詳しく知ることができました。ただ見ていただけではわからない、気付けないことがたくさんあります。

一通り見学が終わると展示室脇の休憩場所で、さっそくタブレットに学んだことのまとめとふり返りを入力していました。
「さあ、次はお昼だね。ここからだと、大手門の方から出て右に行くんだよね。」
目的の昼食場所に到着。予定ではエビフライ定食を考えてきたようでしたが・・・・・・。

「本日のランチの方がおいしそう。しかも安いし!」ということで、予定変更。
感染対策を徹底しているお店で、座席数は定員の半分。しかも1テーブルに2人まで。しっかりと世の中のルールを守り、食事を楽しんだ子供たち。「本日のランチ、めっちゃおいしかったです。」
今回は学び方の一つに、「今までの学習を生かしながらインタビューしよう」という目的もあったので、より人と関わることのできるプログラムにしていました。こちらの班は、霞城公園のガイドさんより、お城の石垣や歴史について学んでいました。ただ見ていただけではわからない、石垣の造りやお堀の成り立ちなどを詳しく知ることができたようです。
今後は、各班で学びの内容や自分たちの学び方についてまとめとふり返りを行い、次の学びへと発展させていきます。
◆2年算数「かさ」の学習。いろいろな容器に入った水のかさ比べです。昨日までdl(デシリットル)単位を学習し、今日はそれより大きいかさの単位へ進むところでした。
まずは一人一人予想を立てます。自分なりの根拠をもって。デシリットル枡で計量するたびに、熱い視線が手元に注がれています。
ある子は、祈るような姿で見つめています。
計量が終わると、予想が当たった子供たちは大喜び。
次々といろいろな入れ物で計量。容器の幅や高さ、形状等を考えて予想していましたが、結局、高さや幅を見ただけでは、内容量の違いはわからないものです。

子供たちは前へ前へと、身体も心も近づいていきます。
今日は、10dl=1L(リットル)。新しい単位を学びました。1dl枡の10杯分を、1L枡に入れるとちょうど。
「先生、上手。全然こぼさないで入れてて。」

「ぴったりだね。」
最後に、1.5Lのペットボトルに入っていた水を、いつも清掃で使っているバケツに入れてみると。
「これだけ?1.5Lって少ないなあ。」

dl枡では15杯にもなったのに、バケツに入れてみると少なく感じたようです。
学習の最後はふり返り。
「センチと同じにするとdlがmmで、センチが初めて知ったLという単位。dlが10個で1Lと習いました。もう単位に慣れました。」

面白いですね。この子は、長さの単位の仕組みと同じだと気付いたんですね。10個集まると、次の新しい単位に変身する。そう考えついたことを、「慣れた」と表現しています。納得がいったようでした。
また別の子は、「このL(リットル)って、服のサイズにも使うよね。」
なんと鋭い!確かに、Lサイズ。使います。よく気付くものだと感心しました。
子供一人一人の心の中は見えないし、聞こえません。でも、ふり返りを書くことで、自分の考えや思いをまとめることにもなりますし、人に伝えることにもなります。一人の教員が見聞きできることには、自ずと限界があります。やっぱり「ふり返り」は大切です。
こちらの子の机には、教科書とノートとタブレット。

算数の学習なので、ものさしが手元にあります。大事なことは、赤鉛筆で丁寧にものさしを使って線を引いて囲んでいました。タブレットを使っての学習もあり、自分の手を使って書く学習もあり。両方大事な学びの方法です。
◆中間休みに避難訓練を実施しました。事前指導をした上で、放送を聞いて、自分で判断して避難する学習です。日頃の「自分の力」が試されます。

体育館で遊んでいた子供たちは、隠れる場所がないので、身をかがめて頭を手で守っていました。
廊下にいた子は、少しでも壁際によってしゃがんでいました。
グラウンドで遊んでいた子供たちは、遊びをやめて、真っ先に本部前に集合していました。
自分たちで整列している学年もありました。
教室や家にいるときには、大人や周りに人がいるのですが、例えば下校時や遊んでいるときなどは、「自分で考えて、自分で判断」しなければなりません。子供は、帰宅途中の場合、学校の方が近くても、家に向かってしまう傾向があります。
「自分の位置を確かめて、より近い方に避難する」という話をしました。そのためにも、タブレットや地図で、学校と自分の家の位置関係や、どのあたりが真ん中になるのかを確かめておくように話しました。
各学級で今日の避難訓練について、ふり返りをしました。

「わたしは図書室で本を読んでいました。放送がなったとき、机の下に入ろうと思ったけどスペースがなかったので、頭だけ机の下に入れました。~~~」一番大切なのは「頭」を守ること。ちゃんと考えて行動しています。

「~~その時に、5年生の人が「早く机の下に入って」といってくれたので嬉しかったです。」
周りの状況を確認し、年長者が年下の子に声をかけている様子が、ふり返りの文章からわかりました。さすがだと思いました。
ぜひ、ご家族でも災害時の避難方法について話し合ってください。
◆「音楽って、いいですねえ~」

講堂から歌声が聞こえてきました。今日は、ゲストティーチャーをお招きして歌声の指導をしていただいていました。

なぜこの歌を選んだのか、誰に聞かせたいのか、この歌がなぜ好きなのか、どの歌詞が気に入っているのか、などなどたくさんのやりとりがありました。子供たちは、自分たちが選んだ「チャレンジ!」という歌の気に入っているところを、次々と語っていました。
あっという間の45分間。
どんどん表情が変わり、曲調の通り、明るく元気な歌声になっていきました。心が解放されていくのが、マスク越しにもわかりました。音楽っていいですね~。